至極の日本人対決

 

 

最近になって外国人選手を招聘できるようになったが、その前の3年間は、国内のMMA(総合格闘技)は基本的に日本人同士の対戦が多かったという状況が続いていた。管理人は、日本人同士の対決が好きだったので、この展開は彼にとっては最高だった。観戦プロセスを非常に充実させることができた。

 

 

 

そして、白熱した試合を見るにつれて、管理人はかつてのMMAの黎明期に行われた日本人同士の対決を思い出した。彼が最も鮮烈に覚えているのは、96年にリングスで実現した山本宜久vs田村潔司の一戦だ。この両者は、当時の若手の中で、とりわけ次世代を担う選手として注目されていた。

 

 

 

バーリトゥドーというMMAを経て、二人が戦ったのは、それまでの日本人同士の対決とは異なるシチュエーションだっが、山本も田村も、一度アルティメットファイトを通過してからの対戦ということも、興味深かった。

 

 

 

フィニッシュは唐突だった。田村選手が閃光のごとく勝利した飛びつき腕十字である。このような結末は、今ではあまり見られないものである。それにもかかわらず、先輩相手に自己を貫き通した山本選手も、あっぱれな一戦を見せてくれた。