超RIZIN4、朝倉未来vsクレベル・コイケの感想
PPVの生配信で観たはずなのに、なぜか今、もう一度その試合の数々を視聴しています。
超RIZIN4「真夏の喧嘩祭り」。
正直言うと、「結果は分かっているし、今日はやめておこうかな」と一度は思ったんです。でも、仕事を終えて部屋の電気を少し落とした瞬間、あの大会の映像が頭に浮かんでしまって。気づいたら、再生していました。
こういう自分、たまにいます。
理屈では分かっているのに、感情のほうが先に動いてしまうというか。
まず超RIZIN4の試合はいくつも印象的でしたが、やっぱり一番心に残っているのは、クレベル・コイケ選手と朝倉未来選手の一戦。
初見のときも相当集中して観ていたはずなのに、今回もまた画面から目を離せなくなっていて、どんだけ自分は格闘技が好きなのかと(笑)。
そもそも朝倉未来選手は、THE OUTSIDERやDEEPを経てRIZINに来た選手で、打撃を軸に戦ってきたイメージが強いですよね。
距離の取り方やパンチの当て方を見ていると、「立ちで組み立てる選手だな」とみなさん自然にそう見ると思います。
実際、長い間そういうスタイルで勝ってきた選手ですし、そこは疑いようがないと思っていました。
だからこそ、対戦相手がクレベル選手だと聞いたとき、大丈夫なのかなと。
クレベル選手は寝技に特化した選手で、極めの強さは説明不要ですよね。
未来選手が攻める側なら、打撃でいける。でも、一度流れが変わったら、苦手な寝技で対応しなければならない。
これは苦戦を強いられる展開が多くなる可能性もあると。
ただ、その分、この試合は総合格闘技そのものだなとも感じます。
格闘技ブログのRIZIN熱視中さんでは「チェスみたいな頭脳戦がそこにはある」と総合格闘技を例えていましたが、まさにその通りで。
この試合を観返していると、その言葉がすっと腑に落ちたんですよね。
得意な場所、避けたい場所、そこに至るまでの判断。その積み重ねが、全部リングの上に出ているんですよね。
試合が始まって、一番心を打たれたのは、未来選手がクレベル選手のグラップリングを、最後までしのぎ切っていたところです。
正直、「あ、これは危ないかも」と思った瞬間が何度もありました。
そのたびに、無意識に呼吸を止めてしまって、観終わったあと少し疲れている自分に気づきましたね。
ただ危ない場面になっても未来選手は決して慌てず。
力任せでもなく、雑でもなく、淡々と対応しているように見えました。
その姿を見て、「ああ、積み重ねてきた時間って、こういうところに出るんだな」と感じて、未来選手を応援してきて本当に良かったと思いました。
まあ勝利が決まった瞬間、思わず声が出てしまって、ご近所さんごめんなさいでしたけども(笑)。
生配信で観たときは、感情が前に出すぎて、細かい部分まで見られていなかった気がします。
でも再視聴すると、表情の変化や、細かいポジション争い、間の取り方がよく分かる。
「あ、この場面、こんな静かな攻防だったんだ」と、初めて気づくこともありました。
超RIZIN4「真夏の喧嘩祭り」は、派手な大会名の印象とは裏腹に、じつはとても論理的で、積み重ねを感じる試合が多かったと思います。
特にこの一戦は、総合格闘技という競技の奥行きを、ストレートに見せてくれた試合だったともおもいます。
そして今回「結果が分かっているのに、また観てしまう理由」を考えてみたんですが、たぶん、あのとき感じた緊張や期待を、もう一度なぞりたかったんだと思います。
同じ場面で、また少し息を詰めて、同じところで胸が動く。
それができる試合って、そう多くはないですよね。
また時間が経ったら、是非もう一度見たい。
そのときは、そのときで、今とは違う感想を持つのかもしれません。
そう思うと、この試合を何度も観返せること自体が、ファンとしてはありがたいことだなと、今は静かに感じています。