キム・ギョンピョ選手、イ・ジョンヒョン選手、イ・ボミ選手の活躍
先日に引き続き、RIZIN52の感想を。
2026年3月7日に開催されたRIZIN52では、韓国人ファイターの存在感も非常に大きかったですね。今大会にはキム・ギョンピョ選手、イ・ジョンヒョン選手、イ・ボミ選手の3名が参戦していました。
結果から申し上げると、キム・ギョンピョ選手とイ・ジョンヒョン選手がそれぞれ勝利を収め、イ・ボミ選手は惜しくも敗北しました。しかし、単に勝敗だけで語るにはもったいない内容だったと断言できます。
3人とも試合内容が非常に濃く、RIZINという舞台で確かな爪痕を残していました。
私はRIZINの対戦カード発表で3人の参戦を知り、当日はリアルタイムで試合を視聴。そして今日彼らの試合をもう一度見返しました。最初に見たときは展開の速さに圧倒され、細かい部分まで追いきれませんでしたが、改めて映像を確認すると技術的なポイントがかなり見えてくるんですよね。
こうした発見があるからこそ、総合格闘技観戦は面白いと感じます。
まず最も強烈なインパクトを残したのはキム・ギョンピョ選手でしょう。対戦相手は日本のベテランファイター、矢地祐介選手です。RIZINファンであれば誰もが知る実力者。しかし試合が始まると、ギョンピョ選手の攻撃の迫力が際立っていましたね。特にグラウンドに移行してからのパウンドの威力は凄まじいものがり、これノジモフにもひょっとして通用するんじゃないかと。打撃の振り下ろし方が鋭く、単なる力任せではなく、重心移動と体重の乗せ方がしっかりしている印象。いわゆるフィジカルが強いタイプです。
またこの試合を見ているとき、私は自宅でノートを取りながら観戦していました。最近は試合の印象を整理するために簡単なメモを取るようにしているのですが、ギョンピョ選手のパウンドの場面では思わずペンが止まったりました。画面から伝わる圧力が強すぎて、一瞬「これはまずい展開になるのではないか」と感じたためです。
格闘技を長く見ていると、危険な空気というものがなんとなくわかってきます。あの瞬間はまさにそれでした。結果としてギョンピョ選手の勝利となり、試合の流れをほぼ支配していたと言えます。
もう一人の勝者がイ・ジョンヒョン選手です。対戦相手は新井丈選手で、こちらも実力のある選手。
試合を振り返ると、1ラウンドからジョンヒョン選手の打撃が非常に機能していました。距離の管理が上手く、無理に前へ出るのではなく、相手の動きに合わせてジャブを差し込む冷静さ。クレバーですね。
特に印象に残ったのはコンビネーションの組み立て方。単発では終わらず、ジャブ、ストレート、そして追撃へとつながります。攻撃の流れが途切れないため、相手が反撃のタイミングを作りにくい展開でした。ネイト兄弟を連想するというか。
ちなみに私は一度この試合を早送りで見直してみました。これは分析目的で時々行うのですが、テンポを変えることで打撃の流れがより明確に見えることがあります。するとジョンヒョン選手が常に主導権を握っていることに気づきました。焦っている様子がまったくなく、こうしたタイプのファイターは強いと感じます。
一方で、イ・ボミ選手はNOEL選手との試合で敗北を喫しました。しかし内容を見ると、序盤にはしっかりと上からテイクダウンを奪っています。返されはしましたがこれが非常に印象的でした。相手の動きをよく見てタイミングを合わせた上からの圧力であり、技術の高さが感じられた瞬間です。
そもそも総合格闘技では、試合の勝敗だけで選手の評価が決まるわけではありません。内容や技術、そして将来性といった要素を総合的に見る必要があります。
イ・ボミ選手の場合、敗れはしたものの、今後RIZINで再び試合が組まれる可能性は十分にあるでしょう。
総じて今回のRIZIN52を通して改めて感じたのは、韓国人ファイターのレベルの高さです。打撃、グラウンド、フィジカルのいずれもが非常に高い水準にあります。
最近はアジアの総合格闘技シーン全体が底上げされていますが、その中でも韓国の選手層は厚いと感じます。特に若い世代の成長スピードが速い印象です。
実は大会の翌日、私は過去のRIZINに出場した韓国人選手の試合をいくつか見返しました。すると、ここ数年で試合内容の質が確実に向上していることがわかったんですよね。
単なる気合いや勢いではなく、戦略と技術がしっかりと伴っている強さ。
RIZINは日本の団体ですが、国際色の強さも魅力の一つです。日本人ファイターと海外ファイターが交錯することで、試合の幅が広がります。
今回のキム・ギョンピョ選手、イ・ジョンヒョン選手、イ・ボミ選手の3名も、その流れを象徴する存在だったと言えるでしょう。
今後もRIZINの大会で彼らがどのような試合を見せてくれるのか。韓国人ファイターの活躍は、これからも確実に注目すべきポイントであると私は断言します。